朝ドラ『さくら』あらすじ/キャスト/人物相関図/ロケ地紹介

朝ドラ「さくら」 ドラマ

ハワイ・岐阜・東京という3つの舞台が大きな話題をよんだ、2002年(平成14年)度上半期放送の連続テレビ小説第66作目『さくら』。

2023年9月4日より、NHK総合午後のアンコール枠において再放送がスタートし、再び注目が集まっています。

本記事では、そんな朝ドラ『さくら』のあらすじ、キャストと人物相関図にくわえ、ロケ地など見どころまでをくわしくご紹介したいと思います。

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NHK連続テレビ小説(朝ドラ)第66作目『さくら』について

『さくら』は、2002年4月1日から9月28日まで、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラ第66作目の作品として放送され、平均視聴率23.3%を記録しました。

ハワイの日系4世として生まれ、やがて自分のルーツを知ろうと岐阜の中学校へ英語教師として赴任するヒロインの松下さくらを、本作が女優デビュー作となった高野志穂が演じます。

オリジナル脚本を、後に大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』も手掛ける田渕久美子が執筆。またナレーションは、物語がスタートした時点ですでに故人という設定の祖父・松下武朗を演じる大滝秀治が担当しました。

『さくら』のあらすじ・人物相関図と主要キャスト

■あらすじ

ハワイ・ホノルル生まれの日系4世、ハワイ大学に通うエリザベス・さくら・松下。高校教師をしている父は日系3世、そして日本から嫁入りした母の実家は、東京の下町で養魚場を営んでいます。

亡き祖父の影響もあって日本文化に惹かれ、また好奇心旺盛なさくらでしたが、ひょんないきさつから、祖父の故郷・岐阜の飛騨高山にある中学校で英語教師をすることになります。

個性的な教師の面々や生徒たち、また下宿先となった沼田家の家族たちとの間で巻き起こる戸惑いやトラブル、日米の文化の違いなどを持ち前の天真爛漫な明るさで乗り越え、次第に成長していく姿を描きます。

■主要登場人物とキャスト/人物相関図

【家族関係(ハワイ・ホノルル)】
・松下さくら(エリザベス・さくら・松下)/高野志穂:本作のヒロイン
・松下武朗(ジェームス・武朗・松下)/大滝秀治:父方祖父(故人)、ハワイ生まれの日系2世
・松下淑子/津島恵子:父方祖母、飛騨高山からハワイに嫁入り
・松下一朗(アンソニー・一朗・松下)/寺泉憲:父、高校教師の日系3世
・松下響子/太田裕美:母、実家は東京の「神山養魚場」
・松下もも(ステファニー・もも・松下)/板倉香:妹
・ロバート・ホフマン/セイン・カミュ:さくらの婚約者

【家族関係(東京)】
・神山功/小林亜星:母方祖父、「神山養魚場」を経営
・神山はま/中村メイコ:母方祖母
・川口良彦/新井康弘:「神山養魚場」の従業員

【沼田ろうそく店(さくらの下宿先)】
・沼田孫作/奥村公延:店主であり、昔気質のろうそく職人
・沼田たね/佐々木すみ江:孫作の妻、嫁の筆子とは不仲
・沼田健一/河西健司:孫作とたねの息子でろうそく職人の修行中
・沼田筆子/浅田美代子:健一の妻、姑のたねとは不仲
・沼田省一/飯泉征貴:健一と筆子の長男で役所勤め
・沼田佳奈子/長澤まさみ:健一と筆子の長女で高校生
・沼田大介/江成正元:健一と筆子の次男で、さくらのクラスの生徒
・沼田(鮎沢)みどり/熊谷真実:健一の妹で、のちに離婚して出戻り、一女一男あり
・鮎沢信也/斉藤洋介:離婚するみどりの夫

【あけぼの中学校(さくらの赴任先)】
・曙大作/内藤武敏:理事長、淑子の昔の恋人
・中曽根正晴/江守徹:校長兼英語教師
・竹下徹/笹野高史:教頭兼数学教師
・桂木慶介/小澤征悦:体育教師であり、大介のクラス担任。やがてさくらと惹かれあうことに。
・沢田純一郎/野口五郎:英語教師
・花園まどか/鍵本景子:理科教師
・守口武/見栄晴:社会教師

【その他飛騨高山の人々】
・レオナルド/ラモス瑠偉:豆腐料理店「〈俺〉鳴門」店主のブラジル人
・夏子/鈴木砂羽:レオナルドの妻
・ベン/ケント・デリカット:「〈俺〉鳴門」の常連客であるアメリカ人



ドラマ『さくら』の見どころ・裏話

①ヒロインに抜擢された高野志穂のプロフィール、その後と現在

日系4世のヒロインに抜擢された高野志穂は、実生活でも帰国子女のバイリンガルでした。両親の仕事の都合で、バーレーン、シンガポール、イギリスなどを転々。高校入学のタイミングで帰国し、桐朋女子高等学校を卒業しました。

オーディションで2512人の中から選ばれ、本作で女優デビュー。その後は、マイペースでさまざまなドラマや映画、舞台、CMなどに出演し、活躍しています。2023年には、ドキュメンタリードラマ『NHKスペシャル 南海トラフ巨大地震』の主要キャストとして登場しました。

プライベートでは、2013年6月4日に俳優の北村有起哉と結婚。2014年11月に長男、2020年2月に次男をもうけました。AmazonプライムのCMにおいて夫婦役で夫婦共演を果たし、その仲睦まじい姿が話題をよびました。

②小六禮次郎が手掛けた美しいテーマ曲は朝ドラ随一の名曲!

ドラマのオープニングクレジットに流れるテーマ曲は、人気アーティストが手掛ける主題歌ではなく、作曲家の小六禮次郎(ころくれいじろう)が作曲したインストルメンタル曲です。

サックスが奏でる美しいメロディーは、朝ドラの音楽の中でも随一の名曲だと言われています。

ちなみに、小六禮次郎の妻は女優の倍賞千恵子です。

現在、サントラCDの入手は困難なようですが、以下のCDに入っています。

③ドラマ放送後に続編が舞台化!

ドラマが終了してから約半年後には舞台化され、2003年3月2日から23日まで明治座で上演されました。

テレビに引き続き田渕久美子が脚本を手掛けた続編であり、演出をケラリーノ・サンドロヴィッチが担当しました。

主人公のさくらを演じる高野志穂、桂木慶介を演じる小澤征悦はもちろん、野口五郎、中村メイコ、熊谷真実、笹野高史らドラマのキャスト組に新キャストを加えた後日譚でした。



ドラマのロケ地・撮影場所

ハワイ、東京の下町、岐阜の飛騨高山、郡上八幡、飛騨古川などを股に掛けたロケ地も、本ドラマの大きな見どころとなっています。重要なロケ地をご紹介します。

①ハワイのホノルル各地

第一話において、さくらの祖父の法要が行われた寺は「本派本願寺ハワイ別院」、さくらが自転車を走らせた道はカハラにある「トライアングル・パーク」です。

また、さくらが父と話す展望台は、有名な観光スポット「タンタラスの丘」です。

②祖父母の経営する「神山養魚場」

祖父母の経営する「神山養魚店」は、葛飾区西新小岩にあった「金原長太郎商店」で撮影されましたが、現在は閉業し、跡地は駐車場となっています。

③さくらの下宿先「沼田ろうそく店」

岐阜県飛騨市古川町壱之町にある「三嶋和ろうそく店」がロケ地になりました。

外観のみで内部はセットですが、可能な限り忠実に再現されたようです。ドラマ放送時には、多くのファンが訪れる聖地となりました。

④さくらが赴任する「あけぼの中学校」分校

ロケ地となったのは、岐阜県高山市下岡本町にある「高山高等学校の岡本キャンパス」です。

『さくら』アンコール再放送をお見逃しなく!

朝ドラ『さくら』は、残念ながらDVD化はされておらず、今回のアンコール再放送は、ファンにはもちろん、まだ視聴したことのない方にとっても貴重なチャンスです。

毎週月曜日から金曜日、午後2時45分から午後3時の間 1日1本ずつ放送されます。全156回です。

同アンコール枠で『さくら』の前に放送された第48作目『ひらり』については、下記の記事をご覧ください。

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