2023年1月8日にスタートしたNHK大河ドラマの第62作『どうする家康』。
『コンフィデンスマンJP』や『リーガル・ハイ』で知られる古沢良太が脚本を担当し、松本潤が主人公の徳川家康を演じました。
本記事では、特定できたドラマのロケ地・撮影場所を全11か所ご紹介します。
- 2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』
- 特定されたロケ地・撮影場所を順次更新!
- ①静岡県静岡市「臨済寺 座禅堂」→元康が人形遊びをするお堂
- ②埼玉県新座市「金鳳山 平林寺」→元康と瀬名が鬼ごっこする林
- ③愛知県田原市「日出の石門」と「日出町浜」→戦場から逃げてきた元康が平八郎と出会う海岸
- ④茨城県つくば市「極楽寺公園」近く→元康が家臣から織田につくよう説得される田畑
- ⑤静岡県浜松市「滝沢展望台」→元康とお市が清洲を望む高台
- ⑥愛知県新城市「豊川」上流(支流の寒狭川)→幼い元康、お市が飛び込む川
- ⑦茨城県常陸大宮市「久慈川」河川敷→元康と今川氏真が人質交換した川
- ⑧長野県長野市「戸隠神社」→歩き巫女の千代が武田信玄に会うため歩く道
- ⑨千葉県館山市「平砂浦海岸」→阿月が走る金ヶ崎の海岸
- ⑩栃木県真岡市・小山市「鬼怒川」河川敷→「姉川の戦い」の合戦場
- ⑪静岡県富士宮市「富士山ワイナリー」→家康が信長をもてなした富士山の麓
- 岡崎市、浜松市、静岡市に開館した「大河ドラマ館」
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』
室町時代後期(戦国時代)から江戸時代初期を舞台に、徳川家康の生涯を描くNHK大河ドラマ第62作が『どうする家康』です。
実は、大河ドラマにおいて、徳川家康が主人公となるのは、以下の通り3度目。
●1983年放送の第21作『徳川家康』(主演:滝田栄)
●2000年放送の第39作『葵 徳川三代』(主演:津川雅彦)
●2023年放送の第62作『どうする家康』(主演:松本潤)
徳川家康の生涯、そして家族・親族の家系図、諸大名の人物相関図、出来事年表、家臣団などについては、下記の3つの記事に分けて、わかりやすく紹介しています。
特定されたロケ地・撮影場所を順次更新!
本作は、これまでになくCG/VFXが多用されているのは明らかであり、たとえ実際に撮影場所となっても、かなりの映像処理がなされているように思われます。
目撃情報などでSNSにアップされただけの場所は含まず、放送後に特定されたロケ地のみ紹介します。
①静岡県静岡市「臨済寺 座禅堂」→元康が人形遊びをするお堂
今川の人質となった幼い元康が、地べたで人形遊びをしているお堂は、「臨済寺」の座禅堂です。臨済寺は、実際に竹千代時代の家康が預けられていた寺であり、まさにその場所で撮影がされました。
臨済寺は修行のための寺であり、春と秋の年に2回のみ、特別拝観が行われています。
名称:臨済寺
住所:静岡県静岡市葵区大岩町7−1
②埼玉県新座市「金鳳山 平林寺」→元康と瀬名が鬼ごっこする林
元康と瀬名が鬼ごっこをして遊ぶ林は、埼玉県新座市にある「金鳳山 平林寺(へいりんじ)」で撮影されました。
永和元年(1375)に創建され、関東に領地替えとなっていた家康とゆかりの深い寺として知られています。総面積13万坪の境内林は、貴重な文化財として四季折々の美しい風情をたたえています。
名称:金鳳山 平林寺
住所:埼玉県新座市野火止3-1-1
公式HP:https://www.heirinji.or.jp/
③愛知県田原市「日出の石門」と「日出町浜」→戦場から逃げてきた元康が平八郎と出会う海岸
戦場から一人逃げてきた元康が、洞窟のような岩場を抜け、平八郎(本田忠勝)と初めて出会う海岸は、「日出の石門(ひいのせきもん)」とそこに拡がる「日出町浜」です。
大きな穴のあいた不思議な岩「日出の石門」は、荒波によって侵食されたものであり、とりわけ日の出のときの美しい姿が絶景として知られています。
名称:日出の石門と日出町浜
住所:愛知県田原市日出町
公式HP:https://www.taharakankou.gr.jp/spot/000007.html
④茨城県つくば市「極楽寺公園」近く→元康が家臣から織田につくよう説得される田畑
あくまでも今川側につくことを主張する元康は、家臣の酒井忠次から岡崎城下の散歩に誘われます。そこで、農民の姿を見せられ、織田側に寝返るよう説得されますが、その場所は茨城県つくば市北東部にあるに宝篋山(ほうきょうさん)のふもとに広がる田園地帯です。
背後に見える稜線の形から、「極楽寺公園」の近くだと思われます。宝篋山の登山口ルートの一つにもなっています。
名称:極楽寺公園
住所:茨城県つくば市小田
⑤静岡県浜松市「滝沢展望台」→元康とお市が清洲を望む高台
清洲同盟の締結後、元康は信長の妹・お市の方に連れられて清州を一望する高台を訪れます。そのロケ地は、浜松市にある「滝沢展望台」です。ただし、見える風景は合成です。
名称:滝沢展望台
住所:静岡県浜松市北区滝沢町1−24
⑥愛知県新城市「豊川」上流(支流の寒狭川)→幼い元康、お市が飛び込む川
織田側に人質時代の幼い元康(竹千代)、信長の妹であるお市、信長の家臣らが飛び込む川は、新城市の豊川上流で寒狭川(かんさがわ)とも呼ばれている支流あたりです。
CG処理がなされ、場所の特定までは難しいですが、一帯は「寒狭峡」として知られ、天竜・奥三河国定公園にもなっている美しい渓谷です。
⑦茨城県常陸大宮市「久慈川」河川敷→元康と今川氏真が人質交換した川
正確な場所の特定までは難しいのですが、元康と今川氏真が、瀬名らお互いの人質を交換する河原は、撮影協力のクレジットから、茨城県常陸大宮市を流れる「久慈川」だと特定できます。
叢の背景には、CGによって本陣らしき建物が合成されていました。
⑧長野県長野市「戸隠神社」→歩き巫女の千代が武田信玄に会うため歩く道
古川琴音演じる謎めいた歩き巫女の千代が、三河の一向一揆から突然行方をくらまし、武田信玄の前に姿を現します。その際に通る杉並木の道は、長野市にある「戸隠神社・奥社」に向かう参道です。鬱蒼した屋根が特徴の山門「随神門」もこの参道にあります。
名称:戸隠神社
住所:長野県長野市戸隠
公式HP:https://www.togakushi-jinja.jp/
⑨千葉県館山市「平砂浦海岸」→阿月が走る金ヶ崎の海岸
敦賀の「金ヶ崎で戦い」を描いたエピソードで、お市の女中である阿月が走ったりする海岸は、実際には館山市の「平砂浦海岸」で撮影されました。館山リゾートホテルの前あたりです。
名称:平砂浦海岸
住所:千葉県館山市小沼あるいは坂足周辺
⑩栃木県真岡市・小山市「鬼怒川」河川敷→「姉川の戦い」の合戦場
おはようございます🍀
— 長沼八幡宮【公式】 (@kinugawanosato) April 21, 2023
大河ドラマ どうする家康
鬼怒川河川敷 ロケ地になりました。画像は緑豊かな初夏ですが、水量控えめな冬は吹き荒ぶ風の似合う荒野になります。本編が楽しみです。
「麒麟がくる」でも撮影されています。
魅力 豊かな鬼怒川に感謝#栃木県 #真岡市 #鬼怒川#大河ドラマ #ロケ地 pic.twitter.com/0z7J7vaFZj
姉川は、現在の滋賀県長浜市ですが、撮影場所となったのは、栃木県真岡市と小山市を流れる「鬼怒川」の河川敷です。映像はかなりCG処理がなされているようです。
⑪静岡県富士宮市「富士山ワイナリー」→家康が信長をもてなした富士山の麓
家康が信長をもてなし、一緒に乗馬したり、富士山の絶景を望む場所でもうける茶会は、富士宮市にある「富士山ワイナリー」がロケ地です。一部に「ふもとっぱらキャンプ場」と書いている人もいるようですが、遠くに見える山や森の形からこちらだと特定できます。
またその前、湖越しに富士山を望んだ場所は合成映像であり、場所は本栖湖です。
名称:富士山ワイナリー
住所:静岡県富士宮市根原宝山498
公式HP:https://fujisanwinery.co.jp/
岡崎市、浜松市、静岡市に開館した「大河ドラマ館」
ロケ地ではありませんが、放送に合わせ、以下の通り主要舞台の3か所に「大河ドラマ館」が開設され、多くのドラマファンが足を運びました。
●岡崎市「どうする家康 岡崎 大河ドラマ館」
期間:2023年1月21日~2024年1月8日
場所:愛知県岡崎市康生町561-1、岡崎公園内常設施設「三河武士のやかた家康館」内
公式HP:https://okazaki-kanko.jp/dousuru-taiga
●浜松市「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」
期間:2023年3月18日~2024年1月14日
場所:浜松市中区元城町102-1
公式HP:https://hamamatsu-ieyasu.com/doramakan/
●静岡市「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」
期間:2023年1月27日~2024年1月28日
場所:静岡市葵区宮ケ崎町102、静岡浅間神社境内・旧静岡市文化財資料館
公式HP:https://www.shizuoka-ieyasu.jp/drama.html
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